この記事の内容(9項目)
GPU・CPU・モニター・BTO総額・将来性。買ってから「こっちにすればよかった」を減らす選び方
ゲーミングPCは、価格が高いほど単純に全部の性能が上がる商品ではありません。
同じRTX 5070搭載PCでも、CPUへ予算を使ったモデル、メモリ・SSDを増やしたモデル、価格を抑えてGPUへ予算を集中したモデルがあります。
だから初心者の方が見るべきなのは「一番高いPC」でも「一番有名なCPU」でもありません。
自分が遊ぶゲーム・解像度・欲しいfpsに対して、どこへ予算を使うべきか。
この記事では、購入後の後悔につながりやすい失敗を5つに絞って解説します。
なお、この記事でいう「失敗」は特定メーカーやモデルの良し悪しを指すものではありません。同じPCでも、用途が合えば良い買い物になり、用途がズレれば割高に感じるという意味です。紹介するモデルはいずれも、それぞれの用途では十分おすすめできる構成です。
■ まず実例:同じRTX 5070でも中身はこんなに違う
5つの失敗を説明する前に、実際のBTOを3つ見てください。
下の3つはすべてGeForce RTX 5070 12GB搭載です。しかし、どこへ予算を使っているかがかなり違います。
| 比較項目 | OZgaming Z1series |
FRONTIER FRGPLB860MKB/SG1 |
arkhive GC-A7G57R |
|---|---|---|---|
| 画像 |
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| 価格 | ¥255,800 | ¥397,800 | ¥299,800 |
| GPU | RTX 5070 12GB | RTX 5070 12GB | RTX 5070 12GB |
| CPU | Core i5-14400F | Core Ultra 7 270K Plus | Ryzen 7 5700X |
| メモリ | 16GB | 32GB DDR5 | 64GB |
| SSD | 500GB | 1TB Gen4 | 2TB |
| 向く人 | 価格を抑えながらRTX 5070のゲーム性能を取りたい | ゲーム+CPU処理・配信・編集までバランスよく使いたい | 配信・編集・大容量メモリ/SSDまで余裕を持ちたい |
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■ 失敗① GPU名だけ見てPCを選ぶ
なんといっても、初心者の方が最初に覚えやすいのがGPU名です。「RTX 5070なら強い」「RTX 5070 Tiならもっと強い」。これは大筋では正しいです。
でも、そこから「RTX 5070搭載PCならどれを買ってもほぼ同じ」まで行くと危険です。
先ほどの3つを見ても、同じRTX 5070なのに中身は大きく違います。
OZgaming Z1seriesはCore i5-14400F、16GB、500GBという割り切った標準構成。CPUや容量を抑えて、RTX 5070搭載PCの入口価格を下げています。
FRONTIER FRGPLB860MKB/SG1はCore Ultra 7 270K Plus、32GB DDR5、1TB Gen4 SSD、水冷240mmを搭載。RTX 5070は同じでも、CPU処理・配信・動画編集まで含めた土台へかなり予算を使っています。
arkhive GC-A7G57Rは64GBメモリと2TB SSD。純粋なゲーム専用機というより、配信、編集、複数アプリ、大量データまで使いたい人へ予算を振った構成です。
つまり同じGPUでも、PCメーカーは残りの予算を別の場所へ使っています。
逆に言えば、PCごとに「得意な用途」が違います。ゲーム中心なら16GB・500GBの価格重視構成が合理的なことがあります。一方、配信・動画編集・複数アプリ・大容量データまで扱うなら、64GB・2TBを最初から備えた構成が明確な強みになります。
GPUはPC選びのスタート地点であって、ゴールではありません。
■ 失敗② CPUへ予算をかけすぎる
「Core i7が欲しい」「Ryzen 7 9800X3Dなら安心」。初心者の方ほどCPU名からPCを選びがちです。
でもゲーミングPCの場合、普通のゲームでは基本的にGPUへ予算をかける方が効果的です。
特にWQHDや4KではGPU側の描画負荷が大きくなるため、CPUを1段上げるより、GPUをRTX 5060 TiからRTX 5070、RTX 5070からRTX 5070 Tiへ上げた方がfpsや画質へ直結しやすいケースがあります。
じゃあCPUは何でもいいのか。もちろん違います。CPU性能が重要になりやすいのは主に次の用途です。
・Apex、VALORANT、Fortniteなど競技ゲーム中心
・MMO、シミュレーションなどCPU負荷の高いタイトル
・ゲーム配信も行う
・動画編集、エンコード、仕事でも使う
たとえばFRONTIER FRGPLB860MKB/SG1は、RTX 5070にCore Ultra 7 270K Plus、32GB DDR5、1TB Gen4 SSDを組み合わせたCPU・総合性能重視型です。ゲームだけでなく、配信、動画編集、エンコード、複数アプリまで使うなら、この構成へ予算を振る意味は十分あります。
一方、WQHDゲーム性能をできるだけ価格を抑えて取りたいなら、Core i5-14400F+RTX 5070のOZgamingのようにGPUを軸にした構成も合理的です。どちらが優れているかではなく、自分がCPU性能まで使うかどうかで選び分けるのがポイントです。
初心者の方は、解像度 → 必要GPU → 必要ならCPUを上げるの順で選ぶと失敗しにくくなります。
■ 失敗③ モニターとPC性能を合わせない
PC本体だけを必死に比較して、モニターを最後に考える。これもかなり多い失敗です。
ゲーミングPCの必要性能は、何のゲームをするかだけでは決まりません。FHD・WQHD・4Kのどれで表示するか。さらに60Hz・144Hz・240Hz・360Hzのどこまで表示したいか。ここで必要GPU・CPUが大きく変わります。
| 使い方 | 重視するもの | 考え方 |
|---|---|---|
| FHD 144Hz | GPU中心 | RTX 5060 Ti級から選びやすい |
| FHD 240〜360Hz | CPU+GPU | 高fpsほどCPU性能も重要 |
| WQHD 144Hz | GPU | RTX 5070級が選びやすい |
| 4K 60〜144Hz | GPU最優先 | RTX 5070 Ti以上も比較 |
たとえばFHD 60Hzモニターしか使わないのに、4K向けの超高性能GPUを買っても、その性能を十分に表示できません。逆に4K 144Hzモニターを買ったのにPC側がFHD向け性能なら、ゲーム設定や解像度を大きく下げることになります。
さらに競技ゲームでは、画質よりfpsを優先することがあります。同じRTX 5070でも「WQHD高設定」と「FHD 360fps」ではCPU・GPUの理想的な配分が違います。
■ 失敗④ BTO変更後の総額を比較しない
これはレビュー記事を読むときにも特に注意してほしいところです。
BTOの掲載価格は、あくまで標準構成の価格です。同じRTX 5070搭載PCでも、標準16GB・500GBのモデルと、64GB・2TBのモデルをそのまま価格だけで比較するのはフェアではありません。
たとえば価格重視モデルで、16GB→32GB、500GB→1TB、保証1年→3年と変更した結果、数万円高くなることがあります。その時点で、最初から32GB・1TB・長期保証を備えた別メーカーとの差がほぼなくなることもあります。
逆に、標準構成を最初から充実させたモデルもあります。arkhive GC-A7G57Rのように64GB・2TBを標準搭載するPCは、配信・編集・大容量データまで使う人なら、あとから増設する費用や手間を抑えられるのが大きなメリットです。ゲーム中心なら必要容量を絞った構成、制作まで行うなら大容量構成というように用途で選び分けます。
| 比較項目 | 初心者向け基準 |
|---|---|
| GPU | 同じGPUクラスで比較 |
| メモリ | 長期利用なら32GBを一つの目安 |
| SSD | ゲーム中心なら1TBを一つの目安 |
| 保証 | 保証年数と延長料金を確認 |
| 最終価格 | 変更後の総額で比べる |
PC選びで本当に比較すべき価格は、商品ページの一番大きな数字ではありません。自分が購入ボタンを押す直前の価格です。
■ 失敗⑤ 「将来性」を理由に盛りすぎる
最後は、性能不足とは真逆の失敗です。「長く使いたいから」と、必要以上に高い構成へしてしまうケース。
たとえば、ゲームしかしないけど64GBメモリ、RTX 5070のまま使う予定なのに1000W以上の電源、動画編集する予定はないのに最上位CPU、ゲームを数本しか入れないのに4TB SSD。
こうした構成が悪いわけではありません。配信・編集・AI・将来のGPU交換など具体的な用途があるなら、むしろ最初から余裕を持たせる方が合理的です。問題は、その追加料金を自分が実際に使うかです。
「将来使うかもしれない」で5万円追加したとして、その機能を3年間一度も使わなければ、その5万円は体感性能へほとんど寄与しません。
PCパーツは数年で世代交代します。今使わない性能へ大きく投資するより、数年後にGPU交換やPC買い替えへ回した方が合理的なこともあります。
■ 初心者が失敗しないPC選び:5ステップ
■ まにゃほ最終判定
ゲーミングPCは、高いPCを買えば失敗しないわけではありません。
自分が使う部分へ、ちゃんと予算を配分できたPCが「いいPC」です。
■ 初心者のゲーミングPC選び FAQ
Q. 初心者は最初に何を決めればいい?
Q. GPUが同じなら安いPCを買えばいい?
Q. Core i7やRyzen 7を選べば安心?
Q. FHDなら高性能GPUはいらない?
Q. WQHDなら何を優先する?
Q. メモリ32GB・SSD1TBは必須?
Q. BTOの掲載価格と実際の購入価格は違う?
Q. 将来性を考えるなら64GBメモリにすべき?
Q. 何年先まで考えて買えばいい?
Q. 最後に何を比較すればいい?
※掲載モデルの価格・在庫・標準構成・BTO変更料金は変更される場合があります。購入前に各メーカー公式ページで最新情報をご確認ください。
※メモリ32GB・SSD1TBなどは長期利用しやすい一つの基準であり、すべての利用者に必須という意味ではありません。


