この記事の内容(16項目)
GPU・VRAM・メモリ・CPU・解像度・SSDを、世界のSteamユーザーの集計で確認 | これから買うなら「平均の一段上」がちょうどいい理由
データ:Steam ハードウェア&ソフトウェア調査 2026年10月分(2026年11月7日時点で確認)
ゲーミングPCを選び始めると、
「RTX 5060って普通?それとも控えめ?」
「メモリ16GBはもう少ない?」
「みんなフルHDで遊んでる?WQHDが当たり前?」
と、“世間の標準”がわからなくて決めきれないことがよくあります。
この記事では、Steam(PCゲームの配信サービス)が利用者のPCを毎月集計している「Steam ハードウェア&ソフトウェア調査」を使って、ゲーミングPCの平均的なスペックを部品ごとに整理します。
■ そもそも「Steam ハードウェア調査」とは?
Steamを運営するValve社が、毎月行っているPC構成のアンケート調査です。
参加に同意したユーザーのPCから、GPU・CPU・メモリ・解像度などの情報を自動で集めて、翌月の初めに結果を公開しています。
PCゲームを実際に遊んでいる人の構成が数字でわかるので、「ゲーミングPCの平均」を知るにはいちばん信頼できる公開データのひとつです。
この記事の数字の見方
Steamの調査には、Windows・Mac・Linux(Steam Deckなど)が混ざっています。
この記事は「Windowsのゲーミングデスクトップを買う人」向けなので、メモリ・VRAM・CPU・解像度・ストレージはWindowsだけの集計を使います。
GPUはSteamの「PC Video Card Usage」の集計を使い、デスクトップ用GPUとノートPC用GPUを分けて見ています。
1か月だけの上下は「流行が変わった」とは限らないので、この記事では最新月の割合と、数か月の流れで見ています。
■ GPU:いちばん多いのは「60番台」
まずはゲーム性能をいちばん左右するGPUです。デスクトップ用GPUで、使っている人が多い順に並べるとこうなります。
| GPU(デスクトップ用) | 世代 | シェア(2026年10月) |
|---|---|---|
| GeForce RTX 3060 | RTX 30 | 3.78% |
| GeForce RTX 5070 | RTX 50 | 3.78% |
| GeForce RTX 4060 | RTX 40 | 3.51% |
| GeForce RTX 3050 | RTX 30 | 3.25% |
| GeForce RTX 5060 | RTX 50 | 3.15% |
| GeForce RTX 5060 Ti | RTX 50 | 2.70% |
| GeForce GTX 1650 | GTX 16 | 2.44% |
| GeForce RTX 4060 Ti | RTX 40 | 2.30% |
| GeForce RTX 3060 Ti | RTX 30 | 2.13% |
| GeForce RTX 3070 | RTX 30 | 1.98% |
1つのGPUで見ると、どれも数%ずつです。そこで、GPUの「クラス(型番の下2桁)」でまとめると傾向がはっきりします。
| クラス(デスクトップ用) | 主なGPU | シェア |
|---|---|---|
| 50番台以下 | RTX 3050・GTX 1650 など | 11.6% |
| 60番台 | RTX 3060・4060・5060・5060 Ti、RX 6600・7600 など | 23.0% |
| 70番台 | RTX 3070・4070・5070、RX 9070 XT など | 17.6% |
| 80番台 | RTX 3080・4080・5080 など | 7.3% |
| 90番台 | RTX 3090・4090・5090 | 1.5% |
※Steamの「PC Video Card Usage」(2026年10月)の全GPUから、デスクトップ用を型番で分類して合計した値(まにゃほ調べ)。残りは、ノートPC用GPU(約15%)、CPU内蔵グラフィックス(約9%)、Steamの集計で「その他」になっているGPUなどです。
つまり、Steamでいちばん多い層は、世代を問わず「60番台」のGPUです。次に多いのが70番台で、60番台と70番台を合わせると、ノートPC用や内蔵グラフィックスも含めたSteamの全GPUの約4割になります。
3人に1人は、まだRTX 30世代以前
世代で見ると、RTX 30・RX 6000世代が16.7%、それより古いRTX 20・GTX 16・GTX 10世代などが17.1%でした。合わせて3人に1人以上が、RTX 30世代以前のGPUを使い続けている計算です。
一方、最新のRTX 50・RX 9000世代(デスクトップ用)は、2026年6月の14.6%から10月の16.7%へ少しずつ増えています。
・新品のRTX 5060を選べば、すでに「平均のど真ん中より新しい」構成
・WQHDや重いゲームを長く遊ぶなら、RTX 5060 Ti 16GB・RX 9060 XT 16GB・RTX 5070あたりが「平均の一段上」
GPUの役割そのものは「CPUとGPUの違い」でくわしく解説しています。
■ VRAM:最多は8GB、12GB以上は3割弱
VRAMはGPUに載っている専用メモリです。Windowsの集計では次のとおりでした。
| VRAM | シェア(Windows・2026年10月) |
|---|---|
| 4GB | 9.8% |
| 6GB | 10.7% |
| 8GB | 33.9% |
| 12GB | 14.3% |
| 16GB | 11.6% |
| 24GB | 1.7% |
※ほかに、CPU内蔵グラフィックスなどで128MB〜2GBと記録されたPCが約14%あります。
いちばん多いのは8GBで、ほぼ3台に1台です。12GB・16GB・24GBを合わせても約28%なので、VRAM 12GB以上はまだ“平均より上”といえます。
VRAMは多いほどfpsが上がるパーツではなく、「足りないと困る」パーツです。フルHD中心なら8GBでも現実的で、WQHDを長く使うなら12GB、4Kや高解像度テクスチャ・MOD・生成AIまで考えるなら16GB以上が選びやすくなります。くわしくは「VRAM 8GB・12GB・16GBの違い」をどうぞ。
■ メモリ:16GBと32GBがほぼ半々
| メモリ | シェア(Windows・2026年10月) |
|---|---|
| 8GB | 7.0% |
| 16GB | 41.3% |
| 32GB | 38.2% |
| 64GB | 4.0% |
16GBが最多ですが、32GBも僅差です。16GB以下が52.1%、32GB以上が44.8%と、ほぼ二分されています。
ゲーム中心なら16GBで成り立つ構成はまだ多くあります。ただ、ゲームをしながらDiscordやブラウザを開く使い方や、数年使うことまで考えると32GBの方が余裕を持てます。「メモリ16GB・32GB・64GBの違い」で、迷ったときの決め方をまとめています。
■ CPU:6〜8コアが6割近く
| 物理コア数 | シェア(Windows・2026年10月) |
|---|---|
| 4コア以下 | 14.6% |
| 6コア | 28.1% |
| 8コア | 28.6% |
| 10コア以上 | 28.1% |
6コアと8コアを合わせて56.7%。CPUの標準は6〜8コアです。メーカーはIntelが53.5%、AMDが46.5%で、ほぼ半々でした。
ゲームのfpsはGPUの影響が大きいので、CPUは「GPUの足を引っぱらない程度」を確保できていれば十分なことが多いです。BTOでよく見るRyzen 7 5700X(8コア)やCore Ultra 5・7クラスは、コア数では標準以上と考えてOKです。
■ 解像度:フルHDが半分、WQHDが2割
| メインモニターの解像度 | シェア(Windows・2026年10月) |
|---|---|
| 1920×1080(フルHD) | 51.9% |
| 2560×1440(WQHD) | 22.5% |
| 2560×1600(主にノートPC) | 5.8% |
| 3840×2160(4K) | 5.1% |
| 3440×1440(ウルトラワイド) | 3.2% |
いちばん多いのは今もフルHDで、半分を占めます。WQHDは約5人に1人、4Kは約20人に1人です。
解像度が上がるほどGPUとVRAMの負担が増えるので、「どの解像度で遊ぶか」を先に決めると、必要なGPUも決まりやすくなります。解像度ごとの目安は「フルHD・WQHD・4Kの違い」で解説しています。
■ ストレージとOS
ストレージは「1TB前後以上」が約4分の3
PC全体のストレージ合計は、「1TB超」が50.9%、「750GB〜999GB」が25.0%でした。
1TBのSSDは、Windows上では約931GBと表示されます。そのため「750GB〜999GB」には1TBのSSDを1台だけ積んだPCが多く含まれていると考えられます。合わせると約76%が、1TB前後以上のストレージを持っていることになります。
最近の大作ゲームは1本で100GBを超えることもあるので、500GBだと数本でいっぱいになりがちです。BTOで500GB標準のモデルを選ぶなら、1TBへの変更も検討してみてください。
OSはWindows 11が約8割
WindowsのうちWindows 11が77.4%、Windows 10が22.5%です。Windows 10は2025年10月にサポートが終了しています。新しく買うBTOパソコンはWindows 11なので、ここは気にしなくて大丈夫です。
■ まとめ:平均の構成と「一段上」の構成
| パーツ | Steamの平均(いちばん多い層) | これから買うなら(数年使う前提) |
|---|---|---|
| GPU | RTX 3060〜5060クラス | RTX 5060 Ti 16GB/RX 9060 XT 16GB/RTX 5070 |
| VRAM | 8GB | 12〜16GB |
| メモリ | 16GB(32GBと僅差) | 32GB |
| CPU | 6〜8コア | 8コア前後で十分 |
| 解像度 | フルHD | フルHD〜WQHD |
| ストレージ | 1TB前後 | 1TB以上 |
「平均」は、いま多くの人が普通に遊べている構成です。ただしSteamの平均には、数年前に買ったPCがたくさん含まれています。
これから新品を買って3〜5年使うなら、買った時点で平均ちょうどだと、数年後には平均より下になっていきます。だから“平均の一段上”を選んでおくと、長く「普通以上」でいられる、というのがまにゃほの考えです。
■ 平均の構成から選ぶ、おすすめの4台
当サイト掲載機種から、上の考え方に合う4台を選びました。選んだ条件は次のとおりです。
・Steamの標準に合わせてCPUは8コア以上
・まにゃほのレビュー記事がある
・2026年11月7日に公式ページで販売中を確認した
・その条件の中で、価格が手頃なもの
| 比較項目 | 平均ど真ん中を新品で Astromeda GAMER(5700X・RTX5060 8G) |
一段上の本命 FRONTIER FRGHLB550/GBF |
一段上・GeForce派 マウス NEXTGEAR JG-A7G6T(5700X) |
WQHDまで見据える マウス G TUNE DG-I5G70 RISE |
|---|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
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| 価格 | ¥199,800 | ¥219,980 | ¥259,800 | ¥279,800 |
| GPU | RTX 5060 8GB | RX 9060 XT 16GB | RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5070 12GB |
| CPU | Ryzen 7 5700X(8コア) | Ryzen 7 5700X(8コア) | Ryzen 7 5700X(8コア) | Core Ultra 5 250K Plus |
| メモリ | 16GB DDR4 | 32GB DDR4 | 16GB DDR4 | 16GB DDR5 |
| SSD | 500GB(Gen3) | 1TB(Gen4) | 500GB(Gen4) | 500GB(Gen4) |
| 冷却 | 水冷360mm | 空冷 | 水冷240mm | 水冷240mm |
| 保証 | 1年間 | 1年間 | 3年間(センドバック) | 3年間(センドバック) |
| まにゃほ総合 | 4.00 | 4.27 | 3.91 | 4.28 |
| 平均との比較 | GPU・メモリ・CPUがSteamの標準とほぼ同じ。そのぶん最新世代で、冷却も強め | VRAM 16GB・メモリ32GB・1TBで、どれも平均の一段上 | VRAM 16GBで平均の一段上。メモリは平均どおりの16GB | GPUは「70番台」で平均の一段上。メモリ・SSDは平均どおり |
| 向く人 | フルHDで人気タイトルを遊ぶ。まずは予算を抑えたい | 追加の変更なしで、数年使える構成がほしい | GeForceのDLSSを使いたい。長い保証も重視 | WQHDモニターで重いゲームも遊びたい |
| レビュー | レビュー ▶ | レビュー ▶ | レビュー ▶ | レビュー ▶ |
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なお、FRGHLB550/GBF は「グランブルーファンタジー リリンク」推奨モデルですが、ほかのゲームにもそのまま使える普通のゲーミングPCです。
GPUごとにもっと多くの機種を比べたいときは、まとめ記事も参考にしてください。
■ まにゃほ最終判定
■ ゲーミングPCの平均スペック FAQ
Q. ゲーミングPCの平均的なスペックは?
Q. いちばん使われているGPUは?
Q. 日本のユーザーも同じ傾向ですか?
Q. 平均と同じスペックで買っても大丈夫?
Q. RTX 3060はまだ使えますか?
Q. メモリは16GBと32GBのどちらが普通?
Q. Steamの調査データは信用できますか?
■ 参考資料
- Steam:Steam Hardware & Software Survey
- Steam:Steam Hardware & Software Survey(Windows)
- Steam:PC Video Card Usage
- Steam:Physical CPUs
※GPUのクラス・世代別の割合は、Steamが公開しているGPUごとのシェアを当サイトが型番で分類して合計したものです。
※掲載モデルの価格・在庫・仕様・BTO変更料金は変更される場合があります。購入前に各メーカー公式ページで最新情報をご確認ください。



